絶望を越えたその先へ(エビストのライブの感想です)

2020/2/22、2尽くしのこの日に2_wEiの2nd LIVE Final「Past 2 Present Stand for the Future」に参加してまいりました。

 

2_wEiの2周年であるこの日に、生バンドで、しかも追加で人気声優3人からなるグループも出てきたこのライブを、今の情勢の中実施できたのは奇跡かもしれません。そんな奇跡のライブについてダラダラと語っていきたいと思います。

 

〇ライブ前

会場である川崎のCLUB CITTA'に着いたら、まずは今回2_wEi初のパンフレットを購入しました。B.A.CのTシャツもデザイン良くて欲しかったんですが、B.A.Cに対する思い入れがなかったので買いませんでした(今思えば買えばよかったかも)。物販購入中に気付いたんですが、受付をしている3人の女性だけ(しかも結構顔がいい)そのB.A.CのTシャツを着ていたんですよね。このライブの前日に公開されたストーリーを読んでいたので、なんとなくその3人がストーリー中でB.A.Cに入信したモブ3人に見立てられてるのかなと思っていました。実際、ライブ後にツイッターを見ていると、その3人の女性がストーリーのモブ3人の声優をやっていたことが分かりました。そんなとこまでこだわるの?しかも、前日に公開されたストーリーを読んでいないとその真意が理解できないのに!?つくづくエビストは今を生きているし、こっちもちゃんとそれに追いつかないとなあと思いました。

会場に入るといつものように海外バンドのメタル曲がBGMとして流れていました(リンキンとか)。また、これまたいつも通りアンドロイドによる開演前のアナウンスがありました。そして、これまたいつも通りガタイのいいSotFのセキュリティーのお二方が紹介されました。しかし、この二人は今回のライブ後異動してしまうらしいです。少しばかりの寂しさを感じます。

そんなこんなで開演の時間がやってまいりました。

 

0. Prologue -FUCK YOU ALL-

恒例のイントロ。ライブではP音がないのでこの記事でも伏字を伏せません。

 

1. MIЯROR

1曲目は2ndアルバムでも1曲目を飾るこの曲!開演前ステージには白い幕がかかっていて中が見えないようになっていたのですが、そこに歌い出し部分を歌う2人の影が映りました。これはハニプラの3rdライブの1曲目であるMinusでもやられていた演出です。再びこの演出が見れて興奮が止まりませんでした。

歌い出しが終わると白い幕が下りライブが""開幕""します。幕に隠れていたのは2_wEiの二人だけでなく、事前に公表もされていた生バンドの3人。それと、巨大な鉄パイプの骨組み(何て言えばいいかわからない)。その骨組みがロッキンのステージで見たものを彷彿とさせて、今回のステージの大きさも物語っていました。帰ってから1stライブの映像を見たんですが、比較すると今回のステージが本当に大きかったんだなあとしみじみ思いました。レーザーも今までより強力になっていて空間のクオリティだけですでに圧倒されていました。

高速ロックチューンに乗せて間奏やサビで歌詞を一緒に歌うのが気持ちいですね。アルミ(野村さん)を見ていると2ndアルバムのジャケ写のような笑みを浮かべていることに気が付きました。今まであまり見たことがない表情をしていたので一人で興奮してしまいました。絶望から始まった二人が色々なことを経てライブで歌いながら笑えるようにまでなってほんとに良かった。

 

2. Jailbreak

2曲目は2nd LIVE(Finalじゃないやつ、以後「前回」と簡潔に述べます)で1曲目を飾っていたこの曲。曲前に赤いレーザーがステージを檻の様に覆うのですが、それが前回までより進化しててかっこいい。
ミント(森下さん)が中指を立てながら「FUCK」と言うの本当に良いですね。

 

3. Numb

この流れは前回と同じ。ただこちらもレーザーによる雨の演出がさらに進化していました。

 

4. LOVE HATE

もうここらへん記憶が定かではありません。Lost in dataだった気がしなくもない。
どちらにせよ前回やらなかった曲が聞けたので良かったです。
ここからの流れは過去を振り返ってる感じがします。

 

5. Green Cat.

サビと大サビでみんなで飛ぶのが気持ちよすぎる。君は青虫から蝶になれましたか?
結局この曲がどういう立ち位置なのかがまだわかってません。

 

6. basement

前回神田明神内のイベントホールで「憎き神に断罪を」と歌った問題の楽曲。
「かかってこいよsilly human」という歌詞、リリース当初は憎い人間への罵詈雑言のように思っていたのに、今ではライブ特有の観客への煽りに聞こえて清々しいです。
一時期消えてた「牙を剥け」の少し可愛い振付があって良かった。

 

7. Bite a bit

ミントのソロ曲!2_wEiがソロ曲を歌うなんて登場初期は夢にも思わなかったなあ。
森下さんがお立ち台に座っていたのですが、太ももをガン見してしまいました。
今思えば「牙を剥け」と歌うbasementの後にこの曲をやっているの素晴らしい。

 

8. Lost in data

この前にMCがあって、こっから5曲連続でやるぞというお達しが来ました。
人間の体力を考えないアンドロイドらしい良いライブ構成だと思います。

 

9. Pendulum

新曲!!ですが、本当にすいません。途中の英語ラップ部分が楽しすぎて記憶にございません。人生には良いことも悪いこともあるということを振り子に例えて歌っているらしいです。両方を経験した2_wEiだからこその曲と言えます。「僕の願いは To touch your soul」という最後の歌詞がめちゃくちゃ好き。

 

10. MMIX

生バンドでやると別物になると噂の曲。まだしっかりここら辺の曲も歌ってくれてありがたい。「Spin a yarn」で指をくるりと回す振付が好き。

 

11. Homeache

ラスサビ前の「さぁ行こうか 帰ろう オンステージだ」の後に二人で真ん中のお立ち台に立つ演出が狂おしいほど好き。
「これまでの思い 歌声に乗せて」という歌詞が、ここまでの過去の曲あっての今という感じがします。

 

12. Be alive

正直ここら辺も記憶があいまいで、MMIXの後にBe aliveが来て解釈一致だ!となった記憶がなくもない。とういのもMMIXとBe aliveは共通事項が結構多いのです。話すと長いのでまた今度。

 

13. Silent World

ここでB.A.Cの出番がやってきます。偉そうなお前らのステージどんなもんか見てやろうじゃねえかぐらいの気持ちで臨んだら見事返り討ちに合いました。B.A.C最高。
まず衣装がほんとにかっこよかったんですよね。特にアモル(田中美海さん)がマント翻してるの見て、そうか、これが___となってしまいました。
あと3人がほぼずっとお立ち台に立っているのが支配者感があって良かったですね。
最初にこの曲聞いた時は特に強いとも思わなかったのですが、ライブ前にリピートしてるうちに癖になっていて、ライブで強力な空間演出の下で聞いたらさらに好きになりました。完敗。

 

14. Pious Bullets

この前にMCがありました。といより演説。
音楽は楽しい物のはずなのに、今の音楽の裏にあるのは争いや淘汰や不平等。
人気がなければ消えていくし、サービスも終了する。
というような内容でオタクを誘惑してきます。自分も無限に頷いてしまいました。
そしてB.A.Cの音楽だけを信じなさいとこの曲<弾丸>が放たれました。

イントロで銃のカートリッジ充填音の後に銃声のような爆発があり、テンションがめちゃくちゃなことになりました。後は5u5h1先生のゲキツヨサウンドに乗せて暴れていたらB.A.C信者が一人増えたということになります。

 

15. UNPLUG

B.A.Cの出番が終わり、今度は2_wEiの返しのターン。そこでぶっこまれるのがこのUNPLUG!!熱すぎる!!ヒーローショーですか?
ハニプラの4thライブで乱入した2_wEiはDespairとUNPLUGを歌って帰り、その直後にハニプラがToi et Moiで打ち返すという熱い展開があったのですが、今回乱入される側の2_wEiがそのUNPLUGで返すというのが本当に熱い!!
Pious BulletsもUNPLUGも作ってしまう5u5h1さんが恐ろしいです。
今回の乱入でB.A.Cによって2_wEiがバラバラにされてしまうのではないかと不安の声もありましたが(どんなコンテンツ?)、B.A.Cは演説するだけで2_wEiはそのあと無事に歌えて安心しました。

 

16. Heroic

前半が過去→今という感じのセトリだとしたら、後半は今→未来とい感じでしょうか。
この曲は2_wEiの二人が前進する意志を見せていると同時に、人間を引っ張っていく感じもして好きなんですよね。

 

17. REGALIA

生バンドによる長めの特殊イントロがありました。この曲でそれをやるのがアルミが人間と一緒にライブしてる感があっていいですね。
この曲はアルミが自分自身を「king of kings(王の中の王)」と歌っています。ジャケ写もそうですが、Heroicのイメージとピッタリなんですよね。
既にここまでで相当数の曲を歌っている野村さんですが、それでもなお圧倒的な歌唱力で驚きました。

 

18. Heart 2 Heart

ナノさん作詞の曲。ナノさんとの対バンでは野村さんと森下さんがアルミとミントへ送る歌として歌った曲。
MCで人間からもらった曲だと語っていて感動しました。

 

19. Pain - pian

Heart 2 Heartのアウトロからこの曲のイントロに繋がるの本当にテンションが上がります。
大きい痛みから小さい痛みを引いても0にできなかった過去を清算し、Return 0;できた後でもなおこの曲を歌う意味は前回の幕間のドラマパートで語られていたのでしょう。
やはりライブの締めにこの曲があるとしっくりきます。

20. Despair

アンコールご用達の2_wEi始まりの曲。ですがMCでこの曲をやるのは今回が最後かもしれないと語っていました。また今回は次回のライブの告知がなく2_wEiの未来は人間しだいだという感じでした。少し寂しい気もしますが、また2_wEiのライブに行けることを楽しみに待っています。

 

21. Inheaven

ここでまた5u5h1作曲のこの曲が放たれます。本当に好きな楽曲なのでライブ大詰めのこのタイミングで流れてきてテンションが爆上がりしました。
森下さんもブログ等で言ってましたが「今迷うだけの道もないなら 進むしかないだろ」という歌詞がステキです。
最後に「This is th beginning」と言っているのでその言葉を信じたいと思います。

 

22. Start the War

ラスト""22""曲目は2ndアルバムでもラストを飾るこの曲!
Inheavenの「This is th beginning」からの「it's time to start the war」、俺たちの戦いはこれからだ!あれ!?打ち切り漫画か?
人間の大合唱とアルミの高速英語ラップがとても気持ちよかったです。
二人の表情も良くて、今幸せだなあと思いながら曲を聞いていました。

 

〇閉演後

野村さんと森下さんが野村さんと森下さんとして出てきました。(僕は正常ですよ)
全曲を歌い上げたお二人に心からの敬意と感謝を送ります。
B.A.Cの3人とバンドの3人もお疲れさまでした。

 

〇最後に

オタクの掃き溜めというブログタイトルなので、よくわからない考察みたいなのを置いておきます。
2_wEiは今回が最後みたいな雰囲気を出してますが2_wEiは、というよりエビストは""絶望""を通して何を伝えたかったのでしょうか。
ライブでアルミが言っている通り人間に対する勇気付のような意図もあると思います。
ですが、僕にはどうしてもエビスト自身の絶望を伝えたかったように思えます。
ちょうど1か月ぐらい前、その絶望を乗り越え新たな8人となったハニプラが台風で一度は中止になった5thライブを成功させました。そうやってハニプラが絶望を乗り越えたのと時をほぼ同じくして2_wEiが過去の清算をし、今回のような雰囲気になったのは偶然とは思えません。だからといって僕が2_wEiの今後についての予想がついているとういわけではないので、なんなんだよといった感じですが。まあ、いつでも予想のつかない展開をしてくれるのがエビストの楽しいところです。

ついでにB.A.Cについても。B.A.CはストーリーやMCから不平等な音楽業界に対して疲弊している人への救済みたいな信念を感じます。夢を振りまいておいてそのあとシリーズ化して独占しようとしてる某コンテンツや、10年以上前から存在していてもうその存在をどう頑張ってもひっくり返せないようなビッグコンテンツの裏で新たな夢のつぼみが花を咲かす前に淘汰されていっている現実の今の業界への皮肉を感じずにはいられません。演者もそういう所から引っ張ってきているのが興味深い。そういのもあってB.A.Cに入信してしまいそうです。

逆にハニプラはそういった存在への憧れみたいのをPrecious Notesとかで感じます。

 

今回の記事は以上となります。ハニプラ5thについても書きたいけどあっちは本当に記憶がなくて困っています。早くブルーレイが欲しい。