ナノ × 2_wEi Special LIVEに向けて2_wEiの曲をおさらいしましょう

8月になりましたね。
8月といえば8 beat Story♪の月ですね!エビスト月間です!
そんな8月のど真ん中(8/15)にエビストのライブがあります。
といっても主人公格の8/pLanet!!ではなく、その敵である(最近ではアナザーヒーローになりつつある)2_wEiのライブです。しかもナノとの対バン!?
詳細は↓
https://chronusinc.jp/8beatstory/2weispeciallive2019/form

f:id:prohibited-fruit4:20190802143029p:plain

ナノ × 2_wEi Special LIVE 『Frontal Crash』

ナノだけ知っていてこのライブを機に2_wEiの曲を初めて聞くなんて方もいるかと思います。
そこで、今回は2_wEiの曲を楽しんでもらうためにどんな曲があるのか紹介していこうと思います。

 

2_wEiの曲はバチバチなものが多く、曲を聴くだけでも十分に楽しめますし、そのような楽しみ方で全然OKなのですが、もっと深く味わいたいという方は是非2_wEiのストーリーを読んでいただきたいのです。
2_wEiの曲は主人公格である8/pLanet!!以上と言っても過言ではないほど曲と2_wEi自身のストーリーとのリンクが存在します。
2_wEiのストーリーを読んだうえで、2_wEiの曲の歌詞をかみ砕きながら聞くのは本当に楽しいので、この楽しさを是非みなさんにも味わっていただきたい!

 

2_wEiのストーリーを全部読むにはゲームでそこそこ頑張らないといけないので、それがめんどくさいという方のためにざっくり2_wEiのストーリーを紹介します。
以下ネタバレ注意!!


 2_wEi(虎牙アルミ&虎牙ミント)は元々アンドロイドではなく、虎牙優衣という人物が作成していたボーカルソフトの中身でした。(初音ミク的な感じですが、2_wEiの方はコンピュータの中に人格をもったキャラクターがいる感じのようです。)
 虎牙優衣はソフト作成の段階でアルミとミントに歌を覚えさせていましたが、何らかの原因で虎牙優衣はこのソフトの作成を中止せざるをえなくなってしまい、2_wEiは処分され、データの海へと消えてしまいました。このことは、ボーカルソフトとして世に出て、歌を歌うことを夢見ていた・歌を歌うことが存在理由であった2_wEiにとっては「絶望」的な出来事でした。
 そんな絶望を抱えながらデータの海をさまよっていた二人のデータですが、人間の音楽を奪いつつあるアンドロイドの親玉Motherによってサルベージされ、現実世界で実体を持つアンドロイド「Type_Z」として復活を遂げました。
 2_wEiは生みの親であるにもかかわらず自分たちの存在理由を奪った虎牙優衣への復讐心を強くもっていて、復讐を遂げるために虎牙優衣が住んでいる家へ直接乗り込みました。しかし、そこには虎牙優衣の姿はなく、置手紙があるだけでした。その手紙の内容から、二人は虎牙優衣が死んでしまったことを知ることになります。その後二人のもとにやってきたMother側の研究者によって、
・虎牙優衣は2_wEiを作っていたが時代遅れで世の中に受け入れられずリリース寸前で製作が中止になったこと
・しかし、虎牙優衣の才能は高く評価され、ボーカルソフト以外の研究に利用するために周囲から圧力がかかったこと
・それでも虎牙優衣はあきらめず隠れて一人で2_wEiを完成させようとしていたこと
・しかし、元々体が弱く過労で死んでしまったこと
・そして、虎牙優衣は2_wEiを愛していたこと
を知らされます。このことで2_wEiは生みの親を亡くした悲しみと、その親を追いやった人間への復讐心に駆り立てられるようになります。そして、2_wEiは人間の音楽を破壊することを決意します。
 アルミは虎牙優衣の死を知った後、虎牙優衣がどうして愛していた自分たちを消去したのを知るために虎牙優衣の家を物色していました。そしてパソコンに鍵のかかったファイルがあるのを見つけ、その鍵が何であるかを調べていました。実はその鍵はアルミとミントの歌声で、たまたまパソコンに二人の歌声が入力されるとロックが解除され、虎牙優衣の人格データをもつホログラムが映し出されるようになりました。アルミは最初はそのホログラムと親しく接していたのですが、ミントがそれをニセモノだと言うと、アルミは何も信じられなくなってしまい、ホログラムを映していたパソコンごと破壊してしまいました。
 しかし、その後ホログラムに宿っていた虎牙優衣の人格データは本物であったと察し、アルミは自分の手で生みの親を壊してしまったことを知り深く絶望します。落ち着きを取り戻したアルミは、自分の願いが生みの親である虎牙優衣に自分の歌を聴いてもらう、ただそれだけであったことに気づきます。そして、アルミは人間もアンドロイドも関係なく、自分たちが背負った絶望を歌にしたいと思うようになったのです。
 一番歌を聴いてもらいたかった相手を失ったことで、虎牙優衣と二人の最初の願いであった世に出て歌を歌うことが自分たちの存在理由であると思うようになり、2_wEiはこの後も歌い続けることを選択したのです。


これでもザックリと説明したつもりです。
こんな感じのストーリーがあることを踏まえて、以下では2_wEiのそれぞれの楽曲について簡単に紹介していきます。
以前にも2_wEiの曲を紹介する記事は書いたのですが、そこから曲も増え、自分の考えも少し変わってきているので改めて整理する意味でも、もう一度同じような記事を書きます。この記事で書いてあることはほぼ自分なりの考察なので、あまり信じすぎないようにしてくださいね(笑)
【前回の曲紹介はこちら→http://sweetfish.hatenablog.com/entry/2018/11/11/225157

 

1. Despair

作詞:シン・マナヒロ
作曲:シン・マナヒロ
編曲:シン・マナヒロ

f:id:prohibited-fruit4:20190802160559j:plain

最初にリリースされた2_wEiの楽曲です。ジャケ写では電脳世界っぽいところに二人が窮屈そうに閉じ込められていること、また、曲名が「絶望」そのものであることから、2_wEiが虎牙優衣に処分されてデータの海へと消え、そこで存在理由を失ったことに対する絶望を抱いたときの曲であると思われます。

 

2. Lost in data

作詞:HaTo / Yoshiro Koike
作曲:HaTo
編曲:中西航介

f:id:prohibited-fruit4:20190802162633j:plain

リリース順としては3番目ですがまずはこちらから。タイトルは「データ(の海)に消えた」という意味ですが、この曲はその後でMotherにサルベージされて現実世界に実体をもったアンドロイドとして出現したときの曲だと思われます。ジャケ写では2_wEiが棺桶の中から顔を出していますが、これは死者が蘇ること、つまりデータの海に消えた2_wEiがMotherの手によって現実世界に復活させられたことを暗示していると思われます。棺桶の中には大量の「Hello World」の文字が書かれています。ボーカルソフトとして世界にこんにちはしようとしていたら、実体を持ったアンドロイドとして棺桶の中からこんにちはすることになっていたということでしょうか。

 

3. LOVE HATE

作詞:シン・マナヒロ
作曲:シン・マナヒロ
編曲:シン・マナヒロ

f:id:prohibited-fruit4:20190802163853j:plain

「Lost in data」の次にリリースされた曲です。2_wEiが現実世界に出現した後、虎牙優衣に復讐するために彼女の家へ向かった前後の心境の変化を表していると思われます。曲中にはストーリーの内容を思わせる歌詞が点在しています。また、ラストまで「LOVE or HATE」だった歌詞がラストで「LOVE & HATE」へと変わります。ジャケ写の真ん中にあるドラッグみたいのは♡を真ん中で割って片方を反転させたものです。虎牙優衣への「HATE」(憎しみ)は「LOVE」(愛)の裏返しということでしょうか。

 

4. basement

作詞:長谷川澪奈
作曲:原田雄一 / KoTa
編曲:原田雄一 / KoTa

f:id:prohibited-fruit4:20181111181029j:plain

「LOVE HATE」の次にリリースされた曲です。虎牙優衣を死へと追いやった人間に対する復讐を歌った超攻撃的な曲です。歌詞には人間に対する罵詈雑言が書かれています。ジャケ写のミサイルは人間の世界(音楽)を破壊することの象徴だと思われます。

 

5. Numb

作詞:5u5h1
作曲:5u5h1
編曲:5u5h1

f:id:prohibited-fruit4:20181111212906j:plain

「basement」の次にリリースされた曲です。そのことを強調するためか、ジャケ写ではマンホールの中(「地下」)から2_wEiが出てきています。また、地下へと「プラグ」で繋がれていることにも注目です。この曲は2_wEiの過去・現在・未来を歌ったもので、曲の最後では「Just one more light」と言っていて、虎牙優衣とは別の「光」を求めているように感じます。

 

6. UNPLUG

作詞:5u5h1
作曲:5u5h1
編曲:5u5h1

f:id:prohibited-fruit4:20180518024658j:plain

こちらはリリース順は2番目なのですが、あえてここで紹介します。というのも、この曲の曲名は「プラグを抜く」という意味です。「プラグ」と言えば1個前の「Numb」では、2_wEiが「地下」に「プラグ」で繋がれていました。この曲ではその「プラグ」を抜いたということです。つまり、「basement」のように人間に対する復讐心を抱くのをやめ、人間もアンドロイドも関係ない、自分たちだけの絶望を歌うようになった2_wEiの変化を表している曲だと思われます。ジャケ写ではアルミが悲痛な叫びをあげているように見えますが、これはそんな2_wEiの変化をもたらす原因となった虎牙優衣のホログラムをアルミ自身が破壊してしまったときの様子だと考えられます。

 

7. MMIX

作詞:U-MA
作曲:Marika Kawai / Tatsuki Kumagai
編曲:Marika Kawai / Tatsuki Kumagai / Jin Kawase

f:id:prohibited-fruit4:20190802171547j:plain

この曲は虎牙優衣への鎮魂歌です。「UNPLUG」で虎牙優衣のホログラムを破壊してしまい、完全に虎牙優衣を失ってしまった後の曲だと思われます。ジャケ写ではおそらく虎牙優衣の人格データが入っていたであろうコンピュータの上に、喪服姿の2_wEiが腰かけています。二人の背中には「骨の翼」がついています。この「骨の翼」をよく覚えておいてください。ちなみに曲名の「MMIX」はローマ数字で「2009」の意味ですが、これは虎牙優衣が生まれた年らしいです。

 

8. Homeache

作詞:法戸祐樹
作曲:法戸祐樹
編曲:法戸祐樹

f:id:prohibited-fruit4:20190802172241j:plain

この曲は帰る場所(虎牙優衣 / Home)を失った痛み(ache)を抱えながらも、この後も二人で歌い続けようと決意する曲だと思われます。ジャケ写では曲名の「Home」だけが揺らいで消えかかっていることからも、虎牙優衣を失ったことが表れています。ジャケ写では2_wEiは「海」を見つめていますが、歌詞では「弱さも悲しみもあの海の向こうまで届けていきたい ありのままでいい」と言っています。また「さぁ行こうか 帰ろう オンステージだ」という歌詞があり、虎牙優衣を失った悲しみを乗り越え、自分たちの帰る場所は歌を歌うステージの上だ、これからも歌い続けようと思うようになったのではないかと考えられます。しかし、「お願い(教えて) ねぇ 此処からもう戻れないのかな?」や「お願い ねぇ もう少しだけ此処にいさせて」という歌詞があるように、まだ虎牙優衣への未練や、歌い続けるという選択への不安が残っているように思われます。

 

9. Heroic

作詞:シン・マナヒロ
作曲:シン・マナヒロ
編曲:シン・マナヒロ

f:id:prohibited-fruit4:20190802174122j:plain

この曲は「Homeache」で抱えていた虎牙優衣への未練や先へ進むことへの不安を乗り越え、勇気をもって前を向く曲だと思われます。まだ歌詞が公開されていませんが、聞き取れる範囲だと「明日を見据え怯えないように」、「苦しみを伴うとしても共に行こう」、「もう迷わない 誇りを刻み付けて あの向こう側へ」といった歌詞がそのような決意を思わせます。(自分はサビの歌詞がほとんどわかりません(笑))
「Homeache」の「あの海の向こう」と、この「Heroic」の「あの向こう側」は同じところを指しているのでしょうか。自分の中ではどちらも「悲しみを乗り越えた先」のようなイメージがあります。

 

10. Be alive

作詞:シン・マナヒロ
作曲:iru
編曲:meta

f:id:prohibited-fruit4:20190802175133j:plain

この曲は「Heroic」の続きで「あの向こう側」を目指して荊の道を突き進み、歌い続けながら存在証明をしている2_wEiの姿を表した曲だと思われます。ジャケ写では2_wEiが闇の向こう側の光に差し掛かっている様子が映し出されています。また、そんな二人に闇の中から多数の「骨」の手が絡みつことしています。「骨」と言えば、「MMIX」では二人の背中に「骨」の翼がついていました。この「骨」は虎牙優衣の象徴だと思われます。「MMIX」では虎牙優衣を失ったことが二人(の背中)に重くのしかかっている様子を表していて、「Be alive」では二人がその悲しみを振り切りながら前に進んでいる様子を表している考えられます。

 

11. Heart 2 Heart

作詞:nano
作曲:シン・マナヒロ
編曲:シン・マナヒロ

f:id:prohibited-fruit4:20190802180501j:plain

今回の対バンライブに繋がるナノ作詞の曲です。「Be alive」で闇を振り切り、新たな境地へと達した2_wEiを表した曲だと思われます。二人の背中には「MMIX」と同じく「骨の翼」が生えていますが、そこには羽が生えています。この羽はゲーム内のイベントで「Heart」として集めたものでした。また、「MMIX」と異なる点がも一つあって、「MMIX」では二人に一対ずつ翼が生えていたのですが、「Heart 2 Heart」では二人で片翼ずつになっています。「MMIX」の時点では二人が虎牙優衣を失ったことに対して別々の痛みを抱えていた(実際に、ストーリーではミントがアルミの痛みを理解することができなくて苦しんでいる様子が描かれています。)のが、「Heart 2 Heart」では二人が同じ痛みを抱え同じ方向を向くようになったということを表しているのではないかと考えられます。歌詞には「未来」、「希望」とあり、ジャケ写は「夜明け」のシーンであり、今までの曲と比べて前向きな曲となっていると感じます。

 

12. Green Cat.

作詞:Wiggy
作曲:Wiggy
編曲:Wiggy

この曲はまだゲーム内でリリースされていないためジャケ写はありません。しかし、自分は次公開される2_wEiの曲はこの曲だと確信しています。
この曲の歌詞には「夜明け」とあり、「Heart 2 Heart」のジャケ写と非常に繋がりがあります。
また、この曲は「緑の猫(Green Cat)」の曲ではなく「青虫(Green Caterpillar)」の曲であり、蛹の殻を破って暗闇から抜け出し、蝶として大空へ飛び立つ曲なのです。
「Heart 2 Heart」で翼に羽が集まってついに飛べるようになった後の曲だと考えられます。

 

13. Pain - pain

作詞:シン・マナヒロ
作曲:シン・マナヒロ
編曲:シン・マナヒロ

この曲もまだゲーム内でリリースされていません。また、「Green Cat.」と違い、どのようなシーンでの曲であるのかが未だに考察しきれていません。
「亡くしたはずの光 手繰り寄せてまた 瞬いて濡れる」という歌詞が「Numb」を思わせます。
虎牙優衣への思いを捨てきれていない様子が描かれていると思われますが、今後どのような曲やストーリー展開の果てにこの曲がリリースされるのかが非常に楽しみです。

 

以上になります。ナノ × 2_wEiの対バンライブ、バチバチに楽しみましょう!