BLUE MOON

『8 beat Story♪(通称:エビスト)』

 

現在数多に存在する音楽(アイドル)ゲームアプリの中の一つである。
そして、現在自分が最も熱中している、いや、「熱中」というレベルで好きになっている唯一のコンテンツである。

 

このエビストというコンテンツを支える重要な要素が”曲”であると自分は思っている。
エビストは曲がいい。本当にいい。手放しですべてのオタクにお勧めできると言っても過言ではないほどに。

 

今回はそんなエビストの”曲”という要素を初期から支えている『BLUE MOON』という楽曲についてお話ししていきたいと思う。

 


エビストの楽曲はiTunesレコチョクで配信されていてほぼ全てそろえることができる。(良ければ試聴して頂いて、気に入ったものだけでもいいので購入して楽曲のよさをフルで味わっていただきたい。試聴はYouTubeでもできる。)

www.youtube.com


しかし、同時にエビストはCDの発売も行っていて、今までにシングル6枚、アルバム1枚を発売している。(入手ルートが狭いが安心してほしい。これらのCDの収録曲はアルバム収録のある1曲を除いてすべて上記のダウンロードサイトで購入できる。)
今回お話しする『BLUE MOON』はそんなCDの中の2ndシングルの表題曲である。


まずはこの2ndシングルの写真を見ていただきたい。

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前面

 

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背面

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中身


これらの写真を見て、というか自分がこのCDを見て一番最初に気づいた(驚いた)点が以下の2つであった。

・CDのディスクプリントの背景が「月」である。

・CD背面の絵は前面の絵を後ろから見た様子を表している。

 

括弧書きで「驚いた」と表現したが、なぜ自分がCDのデザインに驚いたのか。

それは他のCDとはまるで異質とも言うべき程に異なるデザインだったからである。

自分がこのCDを買ったのは2017年の夏コミで、その際既に発売されていた5枚のシングルを同時に購入した。

家に帰っていざCDを開けていると、このCDだけに何か異質なもの感じた。それが上の二つの点であった。

その異質さについて説明したいと思う。

 

1点目の異質さ。それはディスクプリントのインパクトである。

上の中身の写真を見て何を思うだろう。

「あー、これは『月』だなあ」とは思わないだろうか?

こんなに強調された『月』を見せられたら、そうは思わないだろうか?

(CDの円盤の形と『月』の丸い形を利用した見事な表現方法だと思う。)

この『月』のインパクトの大きさはまるで「これが『BLUE MOON』のCDだ!!」ということを必死に伝えているようにさえ思える。

『BLUE MOON』がエビストにとって、それ程までのインパクトを与えるにふさわしい、与えなければいけない重要な楽曲であるということなのかもしれない。

 

 

2点目の異質さ。それは背面を使った表現である。

他のCDの背面を見てみるとシンプルなデザインに曲目が書いてあるだけの簡素なものなのだ。

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他のCDの背面

しかし、『BLUE MOON』では背面に前面を後ろから見た様子が描かれている。

しかもこれらの絵は『8/pLanet!!(通称:ハニプラ)』(エビスト作中で活躍する8人のアイドルグループのグループ名、またリアルでライブをする声優たちのグループ名)がライブをしている場面であるというのがわかる。

なぜライブ中のハニプラを前と後ろの両方から見る絵が描かれているのだろうか。

それにはエビストのファンの立ち位置が関係していると思われる。

 

エビストのゲーム内のストーリーでは、ゲームをやる人が主人公である。

主人公はハニプラの通う学校『音ノ杜学園』の『先生』として登場する。

そして、なんやかんやあってハニプラが『音楽の未来をかけて』アンドロイドと行う『ライブバトル』において、ハニプラをバックアップする『ビートマネージャー』となる。

(この壮大そうなストーリーを、是非アプリをダウンロードして読んでいただきたい。最近本当に面白くなってきている。)

こういった物語的背景のもとリアルでもファンは『先生』と呼ばれる。

 

つまり、リアルにおいてファンは2つの楽しみ方ができるのである。

・アイドルのライブを見る『観客』(作中から引用すれば『オーディエンス』)

・生徒の活躍を見守る『先生』+ライブをバックアップする『ビートマネージャー』

 

ここまで言えば自分が何を言いたいかわかってもらえるだろう。

そう、『BLUE MOON』のCDに描かれたイラストではこの2つの楽しみ方が表されているのではないかということである。

前面のイラストではリアルで自分たちが『観客』として見ることとなる風景を映している。一方、背面のイラストでは2次元での自分たちが『先生』、『ビートマネージャー』として見ているであろう風景を映している。

このようにファンが『観客』、『先生』両方の視点で楽しめるということを表しているのではないだろうか。

 

 

さて、これまではCDのデザインをベースに『BLUE MOON』の意味を考えてきた。

次はエビストのゲーム内でのストーリーの観点からアプローチしてみよう。

 

実は『BLUE MOON』はストーリー内で登場する唯一の曲なのだ。(2018.4.17現在)

この曲がストーリー中に登場する流れを一から十まで説明するととても長くなってしまうので手短に。(詳しくは第7章『初めて聞こえた自分の音』を見てほしい。第3章『ココロの不思議と仲間のキズナ』をしっかりと呼んでから第7章を読むことをお勧めする。本当にいいストーリーなので読んで。)

ここではエビストのストーリー中でこの曲がどんな思いを込められて作られたかを見ていきたいと思う。(以下、ネタバレ注意)

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上の女の子は水瀬鈴音ちゃん。絶対音感を持ち、作曲家を目指している。

元々引っ込み思案な性格で仲間の輪に入っていくのが少し苦手。

ハニプラに曲をプレゼントしようとしていたがとある理由でできなくなってしまう。

その問題が解決し、仲間の輪に入れるようにもなった鈴音から曲がプレゼントされる。

その曲というのが『BLUE MOON』なのである。

 

上の写真からもわかるように、鈴音がハニプラのメンバーと先生のことを想って作曲した曲、それが『BLUE MOON』なのである。

 

また、これからライブバトルでみんなの力になる為の曲とも言っている。

実は鈴音が問題を抱えている間チームワークが悪くなり、ライブバトルで連敗していたのである。

そして、問題が解決し、この曲を引っ提げてライブバトルを行った結果は…

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 見事勝利。ライブの背景が『BLUE MOON』仕様になっているのも印象的だ。

この背景はゲーム内で『BLUE MOON』をプレイしたときの背景と同じである。

さらに言えばCDの歌詞カードの中にも同じ絵が描かれている。

 

勝利後の会話でも『BLUE MOON』についての情報が得られる。

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この曲の歌詞はハニプラ全員で考えたというのだ。

リアルでのこの曲は作曲・作詞ともに2ndlifecrewとなっている。(エビストの楽曲を数多く作曲している。本当にいい曲を作ってくれる。)

しかし、ストーリー中では作曲:水瀬鈴音、作詞:8/pLanet!!となっているのだ。

 

 

これまでの説明で『BLUE MOON』が相当にエモくてエビストにとって重要な曲であるというのは理解してもらえたであろう。

次は曲の概要ではなく曲単体としての話をしよう。

 

曲単体で話をする際に話題になってくるのが、歌詞とメロディであろう。

まず、歌詞についてであるが、今回はあまりふれないでおこう。

正直自分は歌詞の解釈というものが苦手なのである。

また、エビストの曲の歌詞は素直なものが多く、解釈などしなくとも聞いているうちにスッと体になじむのである。

『BLUE MOON』でも同じであり、ストーリー中でハニプラが書いたかのような等身大の歌詞が逆にエモさを引き立たせている。

 

次にメロディについて。こちらについても自分に専門知識があるわけでもないので、自分の感じていることを率直に必死に言語化していきたいと思う。

まず、最初のピアノのイントロが本当にエモい。

Bメロ途中からサビ入りまでへの加速感も好きである。

2番終わりからのギターがこれまたエモい。

そしてエビスト楽曲特有の落ちサビの綺麗さ。

エモい曲だが全体的にバンドサウンドっぽいのも特徴的だろうか。

 

 

最後に(実は最後ではないのだが)雑な説明をしてしまい申し訳ないが、以上が『BLUE MOON』の説明である。

この曲がエビストにとってどれだけ重要な曲かがわかってもらえていたら嬉しい限りである。

リアルのライブでもこれからますます重要な役割を担う曲となっていくだろう。

5/12に行われる4thライブでもこの曲がどういった形で披露されるかがとても楽しみである。

まさかこのライブのチケットを取ってない人がいるとは思わないが、万が一のために一般発売のリンクを貼っておく。

www.red-hot.ne.jp

 

 

最後の最後にオタクの掃き溜めらく自分の思っていることを書こうと思う。

何かというと、『Snow halation』との類似性である。


『BLUE MOON』と『Snow halation』には以下の類似点があると思われる。

①2ndシングル表題曲である

②ピアノのイントロがエモい

BPMが173で同じ

④全体的にはバンドサウンドである

⑤作中でライバルに勝つために作られた曲である

⑥作中でメンバー全員で歌詞を考えた曲である

⑦ライブを重ねるにつれ成長する


1〜4つ目の類似点は両曲の情報から自明なものである。もうこの時点でも「似ている」と言っていいのではないだろうか。


5つ目の類似点であるが、『BLUE MOON』はライブバトルでアンドロイドに勝つための曲、「これからのライブバトルでみんなの力になる為の曲」であった。そして、この曲のおかげでライブバトルに勝つことができた。

対して『Snow halation』はμ'sがラブライブ!の大会でライバルA-RISEに勝つために作られた新曲であった。こちらも見事に勝利を収めた。


6つ目の類似点であるが、『BLUE MOON』は鈴音からプレゼントされた曲にハニプラのメンバー全員で想いをこめて歌詞を考えたようだ。

Snow halation』は希の「μ'sのメンバー全員で曲を作りたい」という願いのもと、メンバー全員で歌詞を考えた。

これは作詞における類似点だが、なんなら作曲においても類似点があるだろう。

『BLUE MOON』は鈴音という絶対音感を持ちピアノが得意な子が作曲した。

Snow halation』にとどまらずμ'sの曲は真姫が中心になって作っていると思っていいだろう。彼女もまたピアノが得意であった。


7つ目の類似点であるが、みなさん優秀なオタクであろうから『Snow halation』については言わなくてもわかるだろう。

『BLUE MOON』についてだが、この曲はハニプラの1stライブではアンコール前最後、2ndライブではライブ全体の最後を飾る曲であった。

しかも、2ndの夜の部では、この曲のイントロが途中で途切れ、「赤坂BLITZ(今はマイナビBLITZになってしまった)での3rdライブ決定」というメンバーへのサプライズ発表がなされた。

そんな感動に包まれた中で最後に披露された『BLUE MOON』は本当にエモかった。(自分はDVDでしかその感動を味わえていないのだが)

3rdライブでは今までと違ってライブ中盤で披露された。

3rdライブは生バンドが導入され、バンド曲はほとんど生バンド付きで披露されたのだが、この曲には生バンドが付かなかった。

『BLUE MOON』がハニプラメンバー8人と先生のための曲であるということを表したかったのかもしれない。

このように『BLUE MOON』はライブの要所要所で披露される重要な曲となっている。

先ほども述べたが、4thライブでの披露も楽しみである。(むしろ怖いとまで言っていいかもしれない。)


ここまで類似点があると意図的なものを感じざるをえない。

だから何だということではあるのだが。

これは本当に個人的な意見なので見なかったことにしていただきたい。

 

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。